新潟県のレース風土

ではなぜ!!当『レース鳩モ-ル』新潟長距離系は長距離に対応できるのでしょうか!!という見地から新潟県のレ-ス風土を記述いたします。

1.非常に長距離、特にグランドナショナルレ−ス愛好思考が高い。

  1. 新潟は脚環引取り数の割合から長距離レ-スに参加割合が全国でもトップクラスである。
    脚環引き取り数 (2005年〜2007年)                         22,551個/3年間平均
    長距離参加羽数(GP800K〜900K・桜花賞900K・GN1000K〜1100K) 1,034羽/3年間平均
    ※桜花賞とGPGNレ-スとの間隔は一週間なので参加鳩の重複はほとんどない。
    参加率   参加羽数 / 脚環引き取り数   4.8%
  2. 新潟で1番のメインレ-スはグランドナショナルです。 
    新潟では、グランドを記録内に帰さなければ鳩飼いとして認知されない風潮がある。
    奈良尾・福江グランドナショナル(1000Kから1100K)の参加羽数三年間平均403羽(参加率1.8%は日本最上位クラスである。)
    佐世保・福岡空港桜花賞(900K)の参加羽数三年間平均85羽

2.日本海側レースの気象と風土に合わせた、追い風と向かい風の二通りの展開に対応できる鳩造りを進めて来ました。

  1. 日本海側レ-スの気象環境
    日本海側で西コ-スを楽しんでいる地域は、『羽根を広げれば帰って来る』と根拠のないことを発言される方がおられます。誠に鳩界に取っては残念なことです。確かに、分速が2000m前後出るレ-スもありますが全てではありません。ここ10年は見受けられませんが年間に2回〜3回高分速レースがあります。でも、これが厄介なのです。高分速=高帰還率ではありません。
    何故なら、高分速レースでは強い追い風と気流の流れに乗らなければ自鳩舎に帰れません。鳩体は軽くて浮力を取り込めないと流れに負けます。この流れに勝つのは上位の鳩だけです。高分速レースにおいては、流れに乗れない鳩はどうなるのかと言うと、管理人の持論ですが,マラソンレ-スを考えて下さい。レ-ス展開が速く(高分速)なるとスピードに対応不足の選手が無理をしてオーバーぺ-スで走り続けると酸欠状態に陥って失速してしまいます。鳩レ-スても同じことが言えると考えられます。上位以外は、高分速レースの流れに我慢できた鳩だけが自鳩舎に帰れるのです。そのために分速はどんどん落ちて行き、帰還率も思ったより良くありません。
      最近では,異常気象等の影響により全国各地で高分速レースが展開されるようになりましたので、管理人の持論に理解される方の多いと思います。又、その他のレ-スは他地区と変わらず900m代から1400m代のレ-ス展開となります。そのため、二通りの『鳩』と二通りの『管理』がベストとなる訳ですが、現実では、二通りの展開に対応できる『鳩』を持って、天候をみてレ-ス展開を予想して『管理』をしてレースに参加しております。
    このように、2通りのレ-ス展開があるというのは、参加鳩にとっては『プラス要素』よりも『マイナス要素』が多いように思います。
  2. 日本海側レ-スの風土環境
    管理人はレ-ス鳩は放鳩地から帰還地まで、基本的には一直線に飛ぼうとしていると考えます。しかしながら日本国は島国でしかも弓なりに曲がっております。その上に山国です。当然、レ-ス鳩は飛ぶコース上の自然に存在する障害はなるべく避けて飛んで行きますが、避けられない自然に存在する障害には果敢にアタックしなければなりません。それが、『海越え』であったり、『山越え』となる訳です。
      現代は人間社会では見受けられませんが、一寸、昔の我々人間の社会でも形は違いますが今の鳩レ-スと同じ様な環境があったと思います。人は山の向う側に行くために道を造ることを考え、手始めに山を迂回して『山越え』する道を造りました。(比較的安全です。) でも山脈をこえることが出来ません。どうしても『山脈越え』をするために一番低い峠に道を造りました。この道で『峠越え』をすれば山の向こう側に行けますが、当時の人々はその『峠越え道』をなるべく利用しないように生活をしていました。なぜなら危険だからです。(山賊がでる等々命掛け!!)又、日本海側には、道も造れずに海岸を歩いて『山越え』を余技される所が数多くあり、冬季の海が荒れた時期には何日も待たされたり、無理をして大勢の人々が命を落としたと聞いております。新潟にも富山県の県境に『親不知・子不知』という、超難所が存在していました。ですが人間は『知恵』により長い年月を掛けて解決をして着ました。
      では鳩は!! 天敵の『猛禽類』に対応する『知恵』がありません、逃げるだけです。だから解決できません。でも、飼い主の我々には『知恵』があります。精一杯我々の持っている『知恵』をだして、現代のレ-ス環境に耐えうる鳩造りで一羽でも多くの鳩に恩返しをして鳩レ-スを楽しみたいと進めています。

3.長距離鳩の今昔物語

  1. 昔の長距離鳩
    体型の盤はやや低めで横に張る筋肉で長さは普通、俗に船底型て尾翼が1枚1枚広く角張っていて副翼が良く発達している。そのため外観は長く優雅に見えた。特徴は、スピ-ド性には欠けるが、浮力を確実に取り込めるために長い距離を低エネルギ-で飛びきれた。昔は、猛禽、携帯電話、各種伝染病予防薬等の影響がないためストレスも少なく自鳩舎まで帰ってこれました。
    ※現在もこのタイプの鳩は各鳩舎で作出されていますが、舎外から訓練・レースへと進むうちにいなくなります。理由は、猛禽等の攻撃に耐え切れず、猛禽の被害に遭うか、ストレスに負けて逃避していなくなります。原因はスピ-ド不足と小回り(臨機応変に対応できない)が効かないからです。---ですがこのタイプの鳩も自分の系統を継承するために種鳩として必要となります。
  2. 今の長距離鳩
    昔に比べて、体型の盤はやや高くなり、横に張る筋肉も幅が少し狭くなる。長さは余り変わらない(心持短く感じる)が尾翼・副翼は総面積で少し小さくなり、主翼はヤリ羽根に近くなる。そのため外観は優雅さが薄れて少し詰まって野生的に見える。特徴は、昔の長距離鳩と比べると、浮力が少なくなった分、スピ-ド性のアップが図れて、猛禽等の攻撃にも対応力は強くなったが、その分、体力アップも不可欠となっている。又、今の長距離鳩はメンタル管理が不可欠となっております。メンタル的健康なレ-ス鳩でないと自分の鳩舎へは戻れないとおもいます。鳩体影響を考慮した各種伝染病のワクチネーション及び訓練・レース後の諸病感染予防と肉体的精神的疲労の早期ケア-によるストレス除去を完全に行わなければならない。

4.強豪鳩舎の取り組み

強豪鳩舎は、長年に渡り個々の鳩舎毎に自分の系統プラス異血で『選定・配合・作出・舎外・訓練・調教・レース』を繰り返しながら、各人の『センス』を発揮して現在にも通用する良い血筋の鳩を継承しております。ベテラン鳩舎では、40数年間。経験年数の短い管理人でも26年間に亘り自鳩舎の原鳩ラインを改良に改良を重ね日本の自然風土に適応した。『山越え』『海越え』を克服可能なレ-ス鳩造りを目標に日々精進して高帰還率を得ております。

5.強豪鳩舎と磁場

聞いた話ですが、ヨ−ロッパで卵を購入したか貰ったのかは分かりませんが、孵化した仔鳩を飛ばしたら卵を産んだ鳩舎に戻ったとか!
日本でも、仔鳩を間違って逃がしたら何百Kも離れた生まれた鳩舎に何ヶ月も掛けて戻って来たとか!
皆様聞いた事がありませんか! 原因は何だと思いますか!これらは稀な話ですが、生まれながらにして磁場を遺伝していたのです。全国共通だと言えますが、強豪鳩舎の仔鳩は生まれながらにして生まれた地域の磁場を強く感じ取れる感性を持ち合わせていると思われます。従って、遠い放鳩地(長距離)からの帰還率が高い、良く帰って来ると成ります。でも、仔鳩自身での『他地区でのレース参加』は生まれながらの磁場が邪魔して良い結果は出ないようです。

 

以上『管理人』の考えを記述しましたが、あくまでも『個人的見解』ですので皆様方、ご意見等々御座いましたら『メール』『FAX』でご投稿お願いいたします。 

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